

刀剣乱舞-花丸- 第10話「本当に大事な思い出」
「お」
「晩飯はいつごろですの?」
「何やの?保護者に向かってそんな怖い顔して」
「あのさ国行。今から本丸のみんなに挨拶に行くけどもう少しちゃんとしてくれよな」
「しとるやろ。きっちり」
「どないしたん?」
「国行がどうやったらここに馴染めるかなってずっと話してて…」
「ここでの生活は思いやりが大事だから…」
「人数も増えて家事とか色々やること増えたからなぁ」
「自分食べる専門が理想なんやけどなぁ」
厠へ行く明石
「全部やられた!!やっと実った所なのに…」
「獣の類か?今の罠の数では足りないな」
「これ。靴の跡じゃない?」
「焼き芋しようと思って準備してたんだよ」
「お…お芋を取りに行って戻ってきたら落ち葉がなくなっていたんです」
「な、なんだこれは!」
「汚されてしまったよ。ぐちゃぐちゃにね」
「洗濯竿から落とした上に丁寧に畳まれている…一体誰がこんなことを…」
「そんなはずないよね」
「そんなはずねぇよ…国行がやるわけない」
「あれ?今握ったおにぎりは?」
「皿ごと消えた?」
「国行!」
「血相変えてどうしたん?」
「行くぞ!ワケがあるなら一緒に謝ってやっから!」
「これは一体どういうことだ?」
「新人君かい?」
「明石国行言います。どうぞよろしゅう」
「それは?」
「ああ。腹空いとったんで」
今までのイタズラは全部自分だという明石。
「どうしてそんなことを…」
「アーン」
「あかんやろ。出てきたら」
「あ!まさか」
「面倒なことになってしもうたな」
「厠に行った帰りに聞こえてきてな。
こいつらがきゅんきゅん泣いてて子タヌキ置いて
親ダヌキどこ行ったんやろうって探しとったら…」
「ま、随分おっちょこちょいなタヌキでな」
「じゃあすべての悪戯をしたのは、タヌキ達?」
「いや。色々拝借したのは自分ですから」
「優しいんだね」
「ま、保護者の気持ちはよくわかるからな」
「それにここでの生活は思いやりが大事なんやろ?」
「蛍丸。愛染国俊。やっぱこん中の案内頼むわ」
「うわぁ、美味しそう~~」
「焼き芋にはあんこが絶対あうぜ~」
「出陣の命だ」
「天下五剣と共に戦場に行けるってのは嬉しいねぇ」
「ははは。じじいが役に立つといいがな」
「祭り囃子か」
「え、聞こえないよ?」
「よく聞こえるな」
「野生故」
「油断していました。みなさんご準備を!」
「無事ですよ。しかし主様にいただいた櫛が…」
「さて。給料分は仕事をするか」
途中一緒に襲われそうなキツネを助けた小狐丸
「柄まで通ったぞ」
「本気を見せることになろうとは」
「か、かっこいい」
「これで全部か?」
「あと1体。一期一振と薬研が追って行ったよ」
「雨?」
「あれは…」
「お!運がいいな!あの小屋で雨宿りでもするか」
「宗近が~はつたと打て」
「ちょうと打つ」
「何それ?」
「小鍛冶。小狐丸の歌だ」
「その刀こそ小狐丸だ。小鍛冶は小狐丸が作られた時の歌なのだ」
「小狐丸の凛とした佇まいや力強さはそんな時代を超えた人々の思いを受けているからかもしれない…こん!」
「おや?」
「どんな気持ちだろうな。自分の歌が時代を超えて語り継がれるってのは」
「わかんないけど…誇らしいのかなって思うよ。鶴丸さんは?」
「そりゃあそんなことになったら…」
「驚きだ」
「みなさん?」
「酒が…」
「こりゃ驚いた!」
「怪我が治っている」
「櫛も」
「ふっ…律儀な奴よ」
「主には何と報告しよう」
「これもよき思い出になる」
(歌がある故私はここにいられる。本丸の皆と過ごす時が大切な思い出となりこの中に…)
(僕にも大切な思い出がある。沖田君や新選組の事…)
(思い出すだけならいいかな。今日くらいは)
刀剣乱舞-花丸- 第10話 twiterで反応が多かったシーンTOP3
3位「何やの?保護者に向かってそんな怖い顔して」
やってきた明石さんをその性格ゆえに、心配する愛染とほたちゃん
2位「焼き芋にはあんこが絶対あうぜ~」
みんなで焼き芋…お腹が空くな…
1位「贋作だが本物以上に働くつもりだ」
まさかのCパートwwww
管理人の一言
良い話だな―、あと2話ほどで終わるのがもったいないのですが…
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