文豪ストレイドッグス(第2クール) 22話 其の一 ポオと乱歩/其の二 天の海をゆく白鯨のありて 反応・感想
「ギルドが僕に挑戦状とはねえ」
「フッ、与謝野さん、ペン貸して」
「君かい?僕に挑戦するという偉い人は」
「フフフ、久しぶりだな乱歩君よ。我が倒すべき宿敵である」
「次は僕が質問する番だ」
「あんた誰?」
「えっ、吾輩を、覚えていない…!?」
「君との勝負のためだけにわざわざギルドの遠征に加わったのに…」
「眠たい話ならいいや。帰る」
「推理ゲームである!吾輩の用意したこの推理小説を読み、連続殺人の真相を的中させることである」
「もし吾輩に勝ったら、ギルドの弱点を教えるとしたらどうだろうか?」
「ギルドの拠点、空中要塞白鯨の攻略法である」
「プラス一点。けど、なんでそんなバカげた勝負を?」
「この世で人類が唯一驚嘆し、刮目すべきは、君の異能力『超推理』のみ!!」
「違うかね?」
「プラス5点!やろう!!」
「これが吾輩の異能力だ。読者を小説の中に引きずり込む能力!…惨劇の館へようこそ」
「…あれ、メガネがない…しまった」
「下がってな!私は医者だよ!しっかりしな」
「あいつはこれを連続殺人と言った。犯人を見つけないと、いずれ僕たちも殺されるってことか」
ここでは異能力が使えない模様…
「出口のない密室。明らかに他殺の被害者。犯人はどうやって密室から逃げたのか?」
「ずいぶんと歯切れが悪いじゃないか。いつもの、やんないのかい?」
「メガネがない。あれは社長から貸しされた特別なメガネで、僕の異能力発動に必須だ。この世界では僕の超推理も発動しない」
「あー、そういう話になるのかい…」
(乱歩さんは異能力を持たない一般人だってこと、本人は知らないんだよねえ)
メガネなんてなくてもちゃんと推理していく乱歩さん。
「絶好調じゃないか、乱歩さん」
「薄々気づいてたんだろ?乱歩さんの推理力は、」
「僕は異能力者だ。だからこの世界では何の力もない。」
「あのメガネをくれたのは社長だ!社長が僕に嘘をついてるって言うのか?」
「…いいや、そんなはず無いよね」
「こいつは連続殺人事件。この密室にわざと一人きりになれば、犯人はきっと殺しに来る」
「さあ、どっからでも来な」
「…っ!?」
「与謝野さん?」
「悪い、しくじっちまったよ。犯人は…見れなかった」
「あたしには、お手上げだ…けど、世界最高の名探偵なら、楽勝さ。」
「何せ、武装探偵社は乱歩さんの才能を活かすためだけに設立された組織だからね。」
「あたしを探偵社に誘ってくれたこと…今も、感謝して…」
「っ…!!」
「フッハハハハハハハハ!まずは一人!真実を暴かぬ限り、現実世界には戻れぬ!」
「永遠に我が小説世界を彷徨うがいい!ハハハハハ!」
「――なっ!?」
「戻った」
「ば、馬鹿な!あの謎が解けるはずがない!」
「いや、なかなか刺激的だったよ?君のミスが一つだけ。僕に勝負を挑んだことだ」
「犯人がわかったのであるか?」
「もちろん。犯人は、僕だ」
「馬鹿な…吾輩の6年が」
「知的技術は昔より素敵になってたけど、その差が出たね」
「何?吾輩との対決を覚えているのか?」
「僕が自分が解決した事件を忘れるわけないだろ?」
「僕が他の探偵にひやりとさせられたのはあれ一回限りだ」
「だからね、次の勝負も期待しているよ。僕のために頑張って考えてねー」
「吾輩、頑張ろうかな」
「帰ったら記念日の祝宴だねえ」
「なんの?」
「名探偵が真実を知った日のさ。乱歩さんは異能力者じゃなくて、観察力と推理力を」
「僕は異能力者だ」
「けどさっきは、推理根拠をつまびらかに説明してたじゃないか」
「僕は異能力者。推理なんてしてない。今回はたまたまだ。――だって、」
「だって、何?」
「今更一般人なんて恰好がつかない」
@cuteclover6
可愛いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい #bungosd
「ぷっ、はははは!」
「笑うの禁止」
「はーい安吾君、元気かい?今日は良い話を持ってきたよ」
「その怪我、我が探偵社で治療しよう。与謝野さんの治癒能力なら、ぴかぴかの新品に戻れるよ」
「で?その見返りは?」
「実は探偵社員が一人軍警に捕まっている」
「ギルドとの最終決戦の前に彼女を助けたい」
「ああ、35人殺しですか。危険異能力者を隔離する無人機にて拘束中と聞きました」
「確かに特務課なら、超法規的な司法取引による免責も可能です。ただし、その少女が本当に探偵社員ならば、ですが」
「鏡花ちゃんが探偵社員じゃない?」
「探偵社の調査員には代々入社試験があるんだ」
「それをパスしないと、正式な社員として認められない。敦君のときにもあったろ?」
「特務課の超小型強襲機『夜烏』。これを僕が操縦して、白鯨に君を届ける」
「単独潜入ですか?」
「ギルドは地上での総攻撃を計画中らしい。その隙をついて白鯨に潜入して、コントロールを奪う」
「そんな大変な作戦を僕一人で?」
「君以上の適任者はいないよ。やってくれるかい?」
「断れ。貴様には無理だ。貴様は死ぬまで孤児院の屑なのだ」
(私は『しなかったこと』についてのみ、いつも後悔を感じていた)
「やります」
〈間もなく、白鯨の視認圏に入ります〉
「了解。行くよ、敦君」
「はい!」
「異能力――細雪」
「皆どこに?――おわっ?」
「殆どが脱出した。何故だかわかるか?小僧。終わりだからだ、この戦争もな」
(確かあの人は白鯨を呼び出したギルドの異能力者)
「次の一撃でギルドの敵はすべて灰となる。このモビーディックと共に」
この白鯨を落として、町ごと探偵社とマフィアの拠点を潰す。
「あと一時間足らずで地上に激突する」
「この白鯨があなたの異能力なら、落下を止められる筈です」
「確かにこのモビーディックはわしの異能力じゃ。
じゃが、いまや内部の7割を兵器置換され、もはやわしに操作能力はない」
「落下を止めるにはどうすればいいんです?」
「制御端末を使うしかない。最上階の執務室じゃ。無論、警備は厳しいがな」
「ありがとう…全員避難したのなら、何故あなたは残っているのです?」
「この白鯨が異国の地に落ちて人々を皆殺しにするなら、せめてわしも共に落ちようと思う。
「機械の体となる前のモビーディックは美しかった。かつてのギルドが、そうであったように」
「はい」
〈ご機嫌かね?太宰君〉
〈なんですか森さん。マフィアとは、探偵社の作戦を邪魔しないよう協定を結んだはずですが〉
「その協定だが、いま部下から連絡があってねえ。守れそうにないのだよ」
「お前」
「見つけたぞ人虎」
「芥川ぁあああああ!!!!」
文豪ストレイドッグ 22話 twiterで反応が多かったシーンTOP3
3位「あんた誰?」
乱歩VSポー と思っていたのはポーさんだけだった…?
2位「社長が僕に嘘をついてるって言うのか?!」
1位「君のミスは一つだけ、僕に勝負を挑んだことだ 」
与謝野さん死亡からの探偵社の設立秘話からのフラグ即回収
管理人の一言
芥川さんて船で敦くんに負けたあと重症で治療からの対ギルド、白鯨…大丈夫なのか。
コメントをどうぞ