

霊剣山 叡智への資格 第2話「戦いの始まり」反応・感想
―――村を出て二日、王陸は全速で馬を走らせた。
―――向かった先は霊剣山の麓の村であった。
「女将さーん!女将さんいるかー!?」
「玲姉、久しぶり」
「王陸!あんた試練の旅に行ったんじゃなかったの?」
「それが…いろいろあって。」
6
「はははは!家の壁にバカ息子って落書きされちゃったって!田舎者に仲間外れにされてるんだ!あははは、おかしい!」
「とにかく、七星門の頭を捕まえて、村のみんなに謝らせる。」
「それがあんたの計画?」
「お、聞宝」
「なんでここにいるんすか?」
「お前こそ、なんでここで豚運んでるんだ?」
「よし、お前は運がいい。ちょうどこっちも人手がほしいって思っていたんだ。」
「本当っすか?」
「七星門なんて所詮三流門派。ほとんど雑魚のれんきかちくき。家元でもせいぜい虚丹」
「えー!きょ、た、ん。あの、僕厨房の鍋火にかけたままでして」
14
「ただの虚丹だって。金丹までいってねぇし。」
「王陸兄さんのその自信はどこから来るんすか?相手は虚丹すよ!虚丹!」
「ビビることはないって。こっちには九尾天狐を封印する女、玲姉がついてるんだ。」
「ちょっと待って。あたしいつからあんたの助っ人になったの?」
「師匠!この馬鹿弟子をどうかお助け下さい!」
「そんなの効かないから!」
「師匠、どうか、どうか!」
「きもい、やめろ!」
「お望み通り連れてきたわ。で、どうするの?」
「殺さないでくれ、幼馴染じゃないか!」
「言え、お前らの家元はどこにいる。」
「ここだ」
「みたいっすね。」
「聞宝、ここは君に任せよう。」
「何か用か?」
「あの、旅の途中の修士です。二、三日この町にお世話になります。」
「それで?」
26
「こちらに七星門の偉い仙師様がお泊りだと聞き、ご挨拶に伺いました。」
「おっ」
(な~こんなに簡単に入れるなんて)
「仙師様。ご面会の方が。」
(なにも怖くない、怖くない!何があっても至近距離だったら僕の双手剣で真っ二つだ!)
31
「そこにいるのか?構わん、入ってこい」
「お前か、旅の途中の修士というのは。」
36
「なんかふらふらしてない?」
「おいでぶ、なんか早くねぇか?」
「まずいっす!あの中にいるのは…でへへへ」
「あれは四つ星なんかじゃないっす。六星の長老の一人です!」
「あの七星門の正師、女を離して服を整えたとき、腰にぶらさがった六つの数珠が見えたっス。」
「刺激的なところを見せてしまって悪いな。」
「わかった。」
「なにが?」
「四つ星の場所、そのほくろの女が四つ星の伝令だ」
「えー!」
「おそらくその二人は双修どう霊だ。房中術でお互いの宝力を高め合う」
「なにそれ。乳繰り合ってたら宝力が上がるの?」
「三流門派はそんなのが好きなのさ。」
46
「その男が女好きってことは、女を送り込めばいい。」
「女?どこにそんな女が?」
「ん?ざけんじゃねーーーーーーーーーー!」
「ううぅ。あのお、仕事とかないですか?弟が病気なんです。でも薬を買うお金もなくて、あたし何でもやります、何でも!」
「わたし、どうかしてる。旅館もやらずにこんなところで色香を売るなんて。」
「く~帰ったら絶対あいつをぶん殴ってやる!」
「これをお召しください」
「うそ、何この服?」
「その方が仕事しやすいからね」
(く~!全部終わったら絶対こいつもぶっ殺す!)
「あ~俺の体のうずきを収めてくれる女はいないか?」
「仙師様、新しい子をつれて参りました。」
「この女、仕事を探しているそうで、何でもするそうです。だな?」
「女、こっちへこい」
「柔らかそうな白い肌。艶めかしくピンク色の頬」
「この風呂から出たばかりの出たばかりの火照った感がたまらない」
「顔を上げて」
「あら?」
「あんな屈辱を受けたのは初めてだ!全部お前のせいだ!」
「貧乳馬鹿にしやがって~!
くそ!変態!ゲス!死ね!くそ爺い~!!!」
コメントをどうぞ