

ACCA13区監察課 第2話「悪友(とも)の名はニーノ」反応・感想
「なかなか興味深い噂だ。この平和な時代にクーデターかね。」
「ただの噂と?」
「5長官会議で協議しよう。だが、今この国は平和だ。ACCAは平和のシンボルだ。」
「今日西区に行くの?なぎまきでトマト食パン買ってきて。もう、飲みすぎるからよ」
「はぁ。」
「火事、どこですか?」
「北区だって。」
「北か。」
(うちの地区じゃないとあいつを犯人に仕立て上げるのは難しいな。)
「問題なし。終わり」
「また火事?」
「家事じゃなくて強盗みたいですね。たばこ店が襲われたとか。」
「ふ~ん。たばこ泥棒も多いね。」
「高額課税の超高級品ですからね。副課長みたいにもらえる人ばかりじゃないです。
そういえば、ライター見つかりました?」
「いや、見つかった。たぶん」
「助けて。」
「ガキか。がきは裁判が面倒くさい。取ったもん置いて行きな。行けっつってんだよ!」
「ひぃっ!」
「道端で立って吸うもんじゃない」
「吸いなれてるね。レイル局員、入局3か月にして検挙数トップの期待のルーキー。
ただし押収品の着服・転売することもあり、裏の連中とのつるみあり。俺のライターを使って悪さを企て中」
「ちなみに、ACCA本部入局試験受験記録あり。」
「内務調査課にばれてるのか」
「さ、どうだろ。特別のルートがあるんでね。」
「そうやってお前はまた。」
「お前にわかるか。苦労しても望むものを手に入れられないことがどんなにみじめか」
「俺の努力が足りなかったわけじゃない!金やコネで世渡りするやつらに邪魔されたんだ!
だから俺はランクを落として入りたくもない支部に行くしかなかったんだ。お前にはわからないだろ!」
「もったいない。高いのに」
「話聞けよ!」
「君が絡んでくる理由がわかってすっきりした」
「金持ちが嫌いってことだから、俺はもう関係ないね」
「じゃ、ライター返して」
「内務調査課はまだ気づいてないんじゃないか?今後は気をつけるんだな。」
「恩を売る気か。」
「俺は監察課だ。監察課の仕事は地方にいる本部局員の監視であって」
「支部局員の素行については管轄外だ。」
「あのおかっぱ君はどうだった?」
「よかった。平和のシンボルのくせにすぐどっかに飛んでいくよな、それ」
「もう一ついいか?」
「ん?」
「最近見張られてる気がする。」
「監察課が観察されてるのか?わかった。調べとくわ。」
「あれ、妹だぜ、オータスの。」
「可愛い。」
「よう」
「ニーノ!」
「この前お兄ちゃんと飲んだんでしょ?そんなに強くないんだから、ほどほどにしてあげてね。」
「仕事はどう?」
「忙しいよ。いいネタを仕入れたからしばらく飛び回らなきゃいけなくてさ。」
「ふふっ。今度3人でご飯でもどう?」
「手料理?」
「考えとく」
「じゃあ二人が落ち着いたら晩餐会ね。手料理で。」
「頑張れるよ。」
「クーデターの件はいつものごとく噂で終わる。しかしもんぶ本部長が動いていたのが気にかかる。」
「同感だ。彼女ほどの者がただの噂に振り回されるとは考えにくい。」
「それもあるが、グロッシュラー長官、あなたはこの噂を事前にご存じだったのでは?
あなたが監察課の存続へと意見を変えたことにもこの噂が絡んでいる。」
「その通りだ。おそらく今回のクーデターは噂ではない。噂より信憑性のある情報を私は手に入れた。
監察課副課長、ジーンオータス。彼がこのクーデター計画に加担している。」
「あのタバコ吸いか。」
(視線がなくなった?さすがにな)
「監察課を延命させ、やつに監視をつけたが、やつは想像以上にずる賢い。
我々はその上を行く監視役をつけねばならない。内務調査課の覆面局員にうってつけの人物がいた」
「入り給え」
「これよりクローがジーンオータスの監視役に着任する。」
「予約してた部屋と違うんだけど。」
「そのようにせよと仰せつかっております。」
「実は今朝からメインシステムがダウンしちゃってまして、今復旧作業中なんです。」
「だいぶ古いもんね。
じゅあみんなの昼飯買ってきてあげる。バスウッドで」
「この区は農作物のサイズが通常の2,5倍あります。だから料理も全部メガサイズなんです。
ただバスウッドが他と違うのはめちゃくちゃうまいんです。」
「若い世代の平均身長がまた伸びたらしいですよ。2m22cmとか。」
「ケーキもいかがですか?どうぞ」
「でかすぎだろ。」
「ニーノ」
「例の視線、あれから一切感じなくなった。助かったよ。」
「そいつはよかった。ぼろつきだったしあのおかっぱ君がらみじゃないか?」
「あぁ、なるほど」
「どっかで晩飯でもどう?」
「連絡するよ」
「あぁ、よろしく」
「ジーンと君には申し訳ないと思っているんだ。半年で全支部回るなんて。」
「全然ですよ、兄も楽しんで回ってますから。大丈夫!」
「くそー何話してんだ。俺が一緒にお茶したいのに。やっぱり可愛い」
「悪い」
「ふぅ、お前の方は?」
「ほぼ終わり」
「職替えして俺の仕事手伝う?」
「各地飛び回るのはなぁ。それにお前、一匹狼だろ?あれ、お前俺以外に友達いる?」
「つるんでる時間がないんだよな。余暇はバイクを走らせたいし、あとはお前との飲みだろ?」
「ずっと変わらないんだな。もう15年近くになるのか。」
「変わってないのはお前も同じだ、ジーン。
ACCAに入局してちょっとは堅苦しいやつになるかと思ったけど全然だよ。」
「監察課も人はいいんだけどな。」
「本当やなんだな、監察課の仕事。」
「あぁ、向いてない。」
「そのたばこ初めて見る。」
「あぁ、これね。俺も初めて見た。」
「ジーンオータスはジュモーク区からたばこをもらいました。それと私に監視をつけるなんて無駄ですよ」
「もう一度繰り返しますが、私以上の監視役はいない。てっきり信用頂けたものと思ってましたけどね。」
「決断にずいぶんと時間を要しましたね。」
「当然だ?君はジーンオータスの友人だ。クロー」
「あなたの部下による監視はジーンオータスに見破られていた」
「私ならそんなへまはしません。
噂は真実だったと他の長官が知る日もそう遠くないかと。ではまた連絡します。」
「あいつは俺の目に気づいたことはないからな、30年間一度も。」
「オータスくん、今週末の夜空いているか?」
@VeryHurst
ジーンさんがクーデターに関与してると疑われてるとはな。全くそんなことなさそうだが…ニーノさんが監視役ってのも今後どうなるのか気になるな。あと今回は食べ物がすごかった。出張先のメガサイズは迫力あった。
ACCA13区監察課 第2話 twiterで反応が多かったシーンTOP3
3位「俺が一緒にお茶したいのに」
2位「あれ、妹だぜ、オータスの。」
1位「でかすぎだろ。」
管理人の一言
でもオータスがクーデターとか(ヾノ・∀・`)ナイナイと思うので、意外にニーノ味方なのでは…
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