

文豪ストレイドッグス 24話 若し今日この荷物を降ろして善いのなら 感想・反応
「来い!」
「月下獣 半人半虎!」
「羅生門 天魔纏鎧!」
「おいおい、これでは張った金額に遠く及ばんぞ」
(三分を切った)
「鏡花ちゃん、君が望むなら殺しで生きる道を用意してもいい」
「けど、君の苦悩は君だけのものじゃない。なりたいものと向いているものが違うとき、人はどうすればいい?」
「生き方の正解を知りたくて、誰もが戦っている。答えは誰も教えてくれない。
我々にあるのは、迷う権利だけだ。溝底にいるストレイドッグスのように」
「人虎!!!!!」
(もし、彼の言う通りなら)
*
「ああ、下らぬ。何故なら苦しめる言葉と過去の貴様は本質的に無関係だからだ」
(もし、今日この荷物を降ろして良いのなら――僕は、)
「砕け!!人虎」
(限界だ。もしこれで、奴が立ち上がったら……」
「勝ったぞ、ゼルダ。待っていてくれ、もう一度、きみに、幸福を…」
「そうだ、制御端末!」
「愚者め。最後の攻撃の刹那、奴から抜き取った」
「おい! 早く止めないと! …だっ!」
「今すぐ八つ裂きにしてやりたいが、生憎力を使い果たした。これで我慢しておけ」
「おまえ、次会ったら覚えとけ……」
「下降? そんな、何もしてないのに!」
「寄越せ! 操作を受け付けぬ。何かが起こっている」
〈ダメだ、こっちの操作も受け付けない! このままじゃ落ちるぞ!〉
「もう時間がない! 何か手を考えないと皆が!」
「無駄じゃ。外部から何者かが侵入し、コントロールを奪っておる」
「そんな……」
〈まだ方法はある〉
「この声……鏡花ちゃん!?」
〈そちらの状況は聞いた。白鯨の再浮上は無理でも、大質量で無理矢理叩き落せば、街に届く前に墜落させられる。この無人機を使う〉
「すごいよ鏡花ちゃん! これでみんな助かる。パラシュートの準備をお願いします。君も早く脱出するんだ」
「無理」
「え」
「私は虜囚。足首が鎖で繋がれているから。脱出装置のあるところまで行けない」
「私のことは諦めて」
「駄目だ!!!」
「これまで私には、一片の光も無かった。でも、今日わかった。私にも選択肢はあると。命を犠牲にして皆を助ければ、きっと私は入社試験に合格できる。本当に探偵社員になれる。なら、何も惜しくはない」
「やめるんだ!!!!」
「離せ芥川! 鏡花ちゃん! 逃げて!」
「ありがとう。ごめんなさい」
「鏡花ちゃん――!!!!!」
「どうして……どうして彼女が」
「鏡花、愚か者め。光に生きる希望さえ抱かなければ、無駄に散らずに済んだものを」
「これで良かったんだよ、敦君」
「太宰さん? 社長?」
「鏡花ちゃんは自分に勝ち、街を救った。探偵社に相応しい高潔さでね」
「でも、彼女が死ななくちゃならない理由なんてどこにも……!」
「確かに厳しすぎる結末だね。でも、そうしなくてはならない理由があったのだよ」
「私の異能力、『人上人不造』は私の部下――つまり、探偵社員にのみ発動する」
「その効果は、異能の出力を調整し、制御を可能にする力だ。敦君が虎の異能力をある程度操れるようになったのも、探偵社に入ったからだ」
「そして鏡花ちゃんは入社試験に合格した。衝突の直前にね。それが、どういうことかわかるかい?」
「白雪の刀で鎖を切って脱出した。ただいま」
「おかえり」
「痛い」
「ご、ごめん」
「悪かったね二人とも、秘密にして。そうしないと、入社試験の審査にならなかったから」
「太宰さん!」
「最早邪魔するものはない。今日こそ、僕の力を」
「どうかな。もう限界に近いだろ、なんせギルドの長を倒したんだ」
「そんなこと……僕は、」
「強くなったね」
「ありゃりゃ」
「いい眺めじゃないか。君が守ったんだ。君の街だ」
「僕の街、か」
「鏡花ちゃん、どうぞ」
「せーの!」
「「「「鏡花ちゃん、入社おめでとう!」」」」
「「「「乾杯!」」」」
「敦。怪我はどうだ?」
「もう大丈夫です」
「社の先輩として一言言うべきだろうと思ってな」
「そもそも探偵社という集団組織において単独作戦は例外なのだ!今回の成功を以降に生かすなとは言わんが社の基本動作は疎かにするな! 鏡花も同じだ!探偵社員として自覚を持ち決して恥ずべき行いを後に残すさぬよう肝に銘じて行動しろ!」
「まったくだねえ国木田。どいつもこいつも、酒づきあいが悪くてねえ。ちょっと付き合いな」
「ほら、一言言いたかったんだろ?」
「二人とも、よくやったな」
(恥ずべき行いを後に残すな、か)
「春野さん、ナオミさん、すみませんでした!」
「敦君、ここじゃあの程度のこと、」
「いちいち引きずっていられませんわ」
「ほんとに?」
「ええ!」
「よかったぁ……本当にどうかしてました。お二人にあんな酷いことをするなんて……」
「敦君?」
「うっ」
「今の話、初耳なんだけど。ねえ敦君どういうことなの?」
「落ち着いて下さい、谷崎さん」
「勝利に。――こりゃ美味い」
「紅葉君、君は強い。君が大切にしていた鏡花くんがいなくなった今、もし君がポートマフィアを去る気なら追うのは難しいだろうな」
「無論じゃ。じゃが生憎、頼りないボスが組織を立て直す手伝いがあるでのう」
「嬉しい話だが、私の守備範囲は12歳以下だよ?」
「黙れ、口を縫い合わすぞ」
「太宰ィィ! 次は絶対死なす!」
「あれ? そういえば太宰さんは?」
「広津さん、例の件助かったよ」
「あの程度で良かったのかね、私は白鯨潜入を樋口君に漏らしただけだよ」
「彼女が知れば、芥川君に伝わる。芥川君がいれば、必ず単身で乗り込んでくる。予想通りだ」
「そうまでして芥川君と虎の少年を引き合わせた理由は何かね?」
「確かめたかった。間もなく来る本当の災厄に備えるためにね。奴は既に動いているはずだ」
「白鯨の墜落には失敗しましたか。ですがほぼ計画通りです。ギルドに内乱を誘発させ、有能な異能力者のスカウトにも成功しましたから」
「罪深き者の血で染めましょう。より良き世界のために」
「私が会ったあの魔人、奴との戦いは避けられないだろうからね。双黒を超える新しい力。それがあの二人です」
「太宰君、君はそれほどまでにこのヨコハマを大切に思っているのは何故かね」
「古い友人に言われたんです。”どうせなら、人を救う側になれ。その方が幾分か素敵だ”とね」
「天衣無縫か」
「僕たちが守った街」
「下らぬ戯言を」
「みんなのいるこの街が僕の居場所になった」
文豪ストレイドッグス 24話 twiterで反応が多かったシーンTOP3
3位「おい! 早く止めないと! …だっ!」
フィッツジェラルド敗北…今まで共闘してたのに終わったらwww
2位「鏡花ちゃん、入社おめでとうー! 」
入社のお祝いだ~~~!!!
1位「ただいま」
鏡花ちゃんは無事入社試験合格!生きててよかった!そして芥川と太宰さん
管理人の一言
露骨に3期フラグキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!黒の時代から怒涛の最終回だった…2017年に期待してる!
この記事へのコメント
桜猫 2017年02月18日 20:40:44
うわ〜‼️鏡花ちゃん‼️生きててよかった!三期早く始まってくれ!
801な名無しさん 2017年03月23日 14:28:18
三期期待!!