

青の祓魔師 京都不浄王篇 01話「嚆矢濫觴(こうしらんしょう)」感想・反応
「くそ!人質を取られた!」
「と、とまれ!その子を離しなさい。もう行き止まりだ。そんなことをしてもどうにもならんぞ。」
「や、やめろ」
「あーーーーーーーーーー!」
「しっかし全く成長が見られないねぇ。」
「げっ!シュラ!」
「ちっ見つかったか。秘密で特訓してたのに。」
「いやお前が毎朝ここで特訓してたのは把握してたよ。」
「えっまじで!?」
「当たり前だろ?あたしの仕事は危険分子のお前を監視することなんだから」
「まずは炎を使うことに慣れろ。降魔剣を抜くのはそれからだ。」
「わかった。いくぞ燐」
「は?」
「遅くなりました。中一級の奥村雪男です。」
「その子は?」
「兄さん!?何でここに?」
「俺はエクソシストの奥村燐だ。大活躍するぞ。」
「彼は例の?大丈夫なんですか?」
「しっかり首根っこ抑えとくから、信用してやってください」
「事の始まりは学園最深部に封印されていた不浄王の左目が盗まれたことからでした。」
「最深部は学園内でも最高密度の魔法障壁が張られているはずでは?」
「どうやって侵入して盗んだかは不明です。私を含む最深部の精鋭で犯人と思われるガスマスクの男をここまで追い詰めたんですが。」
「男は子供を連れてあのビルの中に逃げ込んで籠城中です。かなり危険な状態である可能性が高い」
「すみません。私の息子はどうなったんですか?ゴホッゴホッ」
「さらわれた子供のお母さんか?俺たちが来たからもう安心だ。あんたの子供は必ず助ける!」
「息子さんの安否は保証できません。もしもの場合も覚悟しておいてください。」
「兄さんを頼みます」
「ふざけるな!俺も行く!」
「エクソシストは万能じゃない!助けられないこともある!下手な約束をするな!」
「やる前から勝手に決めてんじゃねぇ!このびびりが!」
「はいはいはいはい、終了終了。」
「藤堂さん!」
「私も行かせてください。責任者として参加したいのです。」
「分かりました。行きましょう。」
「で、左目ってなんなんだ?」
「兄さん!?何でここに?シュラさんは?」
「全力で振り切った。」
「俺はあのお母さんに助けるって約束したんだ。黙って待ってるなんて出来ねぇよ」
「ほれ、その鳥持っててやろうか。」
「じゃあ持ってていいから何もしないでくれ。」
「なんなんだ、この鳥?」
「カナリヤもどきです。瘴気を感じると鳴き止むので。」
「言ってるそばから鳴き止んだぞ。」
「あ、いた!」
「子どもはまだ生きてるぜ!」
「動くな!あと一歩近づけは打つ!」
「消えた?」
「おい、大丈夫か?」
「雪男!」
「藤堂さん?」
「う~ん。ばれちゃしょうがない。できる限りの時間稼ぎをさせてもらう。」
「悪魔?悪魔落ち!?」
「兄さん、その子には一刻の猶予もない。早く外へ連れて逃げてくれ!」
「分かった!」
「兄さん!」
「君の相手は私だぞ。」
「君を見ているとまるで昔の自分を見ているようだ。犬のように組織の、一族のために働いてきた」
「父のように兄のようになりたかった。だがそうやって生きてきた私に残ったものはなんだ?」
「無だよ。だから私はこの気持ちを認めてしまうことにしたんだ。この世界全てを憎んでいるということを」
「そうしたらどうだ。いったん認めてしまえばこんなにも素晴らしい。私に欠けていたピースが埋まったかのような」
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「あなたが弱く、悪魔の誘惑に負けたというだけの話だ。」
「弱さは誰の心にもあるものだ。それを認めるのは怖いかな。」
「そろそろ退散しよう。期せずして君たち兄弟と話すことができて楽しかったよ。
今はわからなくとも、私の言葉はゆっくりと君の全身をまわるだろう」
「そのときはいつでも歓迎するよ。奥村雪男くん。」
「雪男!雪男!こいつどうすれば?」
「胞子嚢が炎で焼かれて、自己修復しようと急激に増殖したんだろう。もう間に合わない。ここで処置する。」
「だめだ!!」
「雪男?大丈夫なのか?俺は!」
「兄さんは何もするな!」
(手元が。なんで震えてるんだ)
(これじゃ子供の頃と同じだ。悪魔におびえて泣いて震えるしかなかった、あの頃と)
――弱さは誰の心にもあるものだ。それを認めるのは怖いかな――
「雪男!」
(ふざけるな!僕はお前とは違う!)
「ありがとうございました!」
「いえ。」
「さすが奥村先生。実に優秀な働きです。」
「メフィスト!」
「いやいや、参りました。本物の左目は盗まれてしまいました。」
「どうやら京都出張所の右目の方にもひと悶着あったようです。これは由々しき事態ですよ。」
「とにかく、すぐ左目奪還のため精鋭部隊を編成し、追跡するよりありません。奥村先生、あなたにも加わってもらいます。」
「わかりました。」
「おい雪男!ぜってぇお前を追い抜いてやるからな!よく見とけ!」
「兄さんが僕を?」
「不可能でしょう。冗談は頭の出来だけにしてくれ」
「このやろう!顎外れるぐらいびっくりさせてやるからな!」
「俺中学の時修学旅行行かなかったから京都って初めてだ!」
「う~ん。気持ちいいくらいに行楽気分を隠さないな。遊びじゃないぞ。ほれ、入れ。」
「お前はここにおとなしく座ってろよ」
「燐・・・」
「あっしえみ」
(あっ私どうしちゃったんだろう。声が出ない。どうして?)
「おぉ、お前ら。元気そうで何よりだ!」
「なんで普通にいてはるん?また暴れはったらどうするつもりなんや?」
「上の偉い人が決めはったことやからな。触らぬ神にしとったらええんですよ。」
(完全に猛獣扱いだな。まぁでも当然ちゃ当然か。これが自然の反応ってやつだよな。)
「あ、出雲ちゃん!こっち座りはったら?」
「何よ」
「え、いやっ」
「へーい注目!ひとまず現状説明いっくぞー」
「本日未明、騎士團基地最深部にて特別危険悪魔喰いに指定、封印されていた不浄王の左目が何者かに奪われた。
その目的や共犯者の見当もつかず、現在調査中だ」
「そして同時刻、西に離れた京都出張所の深部も何者かの襲撃を受けた」
「こちらは未遂にとどめたが、狙われたのは不浄王の右目」
「不浄王とは、江戸後期に疫病を蔓延させたとされる上級悪魔で、当時四万人以上の犠牲者を出した」
「右目左目とは、不角という僧侶が討伐したことを証明するために抜き取ったと言われているもので」
「眼だけでも強烈な瘴気を発し、大変危険な代物だ」
「何やってんだよその不角ってやつ。そんなに自慢したかったのか?」
「とにかく、敵の目的はまだ謎だが、その右目と左目で何か悪さをしようとしているのは確かだ。」
「今回の任務は京都出張所で負傷したエクソシストの看護と手薄になったけんおの応援。」
「その手伝いをしてもらう。ほんじゃあまぁ、みんな力合わせて頑張ってくれ。」
「お前、俺が怖くねぇのか?」
「はぁ?あんたが?怖くもなんともないわよ。あんたは知らないんでしょうけど。
この世界に悪魔と人間の血縁者はざらにいるの。むしろエクソシストには多いんだから。」
「そ、そうなのか?」
「つまりあんたが問題なのはサタンの息子ってことだけなのよ。
たかがそれだけのことに、馬鹿みたいにいちいち大騒ぎなんかしてられないわ。」
「まゆげ・・・」
「まゆげ!?」
「やっぱお前っていいやつだな!」
「ちょっなんでそうなんのよ?違うわよ!あたしにはちゃんと神木出雲もっていう名前があんのよ!
変なあだ名つけないでちょうだい!」
「ありがとな、出雲!」
「き、気安く呼び捨てにしないで!」
「あたしは、サタンを倒すだとか」
「友達だとかきれいごとばっか言って」
「いざとなったら逃げ腰の臆病者が大嫌いなだけよ!」
「黙って聞いてりゃ言いたい放題!誰が臆病者や!」
「やめろ!俺たち仲間だろ?」
「仲間?」
「勝呂、俺を信じてくれ!」
「信じる?どうやって?」
「16年前の青い夜、うちの寺の門徒が青い炎で死んだ!青い炎は人を殺せるんや!」
「寺の門徒は俺にとって家族と同じ。家族がえらい目に追うてて、どうやって信用せいって言うんや!」
「だったらなんだ!それは俺とは関係ねぇ!」
「そうやったな。お前はサタンを倒すんやったよな。」
「そうだ!だから一緒にすんな!」
「お前ら、本番でもそうやっていがみ合うつもりか」
「死ぬぞ!」
「エクソシストは一人じゃ戦えない。少しは協力するってことを覚えたらどうだ。」
「雪男、父さんと一緒に戦わないか。」
「えっ」
「闇におびえて生きるより、強くなって人や兄さんを守りたくないか?」
(僕が兄さんを?守る?僕が?)
青の祓魔師 京都不浄王篇 01話 twiterで反応が多かったシーンTOP3
3位「エクソシスト?何かあったんですか?」
月日が経っていることもあってのアニメ化でアバンがテンション上がるwww
2位「やっぱしバナナはおやつに入るんだよな?」
京都に行くことになった燐がはしゃいでいますが…
1位「まゆげ!?」
出雲ちゃんはいい子ですね…可愛いwww
管理人の一言
もう5,6年前が1期だったとは…作画がキレイで話もスルスル動いていく…!
来週も楽しみにしています!!
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