

エルドライブ 第1話「宙太と声と採用試験」反応・感想
「待ちなさい!」
「あなたには黙秘権と弁護士を付ける権利があります」
「観念しろ。お前は完全に包囲されている」
「んぁ…大きな音は?」
(春、学校では新しいクラスにもなじめたし、どうにか無難にやっていけそうだ)
(なんて考えていたんだ。まだこのときは。)
「いい匂いがする。春だからな。」
「こらっ九ノ瀬!いつまで独り言言っとる!」
「でた、呟き宙太」
「美鈴、九ノ瀬君って変わってて面白いよね」
(其方美鈴、まだ一度も話したことないけど、性格もかわいいんだろうな。)
「すげぇ、プロ級じゃん」
「さすが、家事手伝いで鍛えた家庭科の鬼!」
人前で独り言をつぶやく宙太
(何も好きで独り言を言ってるわけじゃないんだ。僕が人の話を聞いてなかったり、ぼんやりしているのにはちゃんとわけがある。
<<宙太の悪い癖だ>>
(聞こえるんだ、声が。)
<<ネガティブで後ろむき。自分に自信がないのか?宙太>>
「余計なお世話だ!」
(この声は物心ついた頃から聞こえていて、僕の頭にだけ鳴り響く。小さいときはみんなそういうものだと思ったけど)
(お陰で毎日大事なことを聞き逃したり、この声を相手に口論して変人扱いされたり。)
「僕はそんな困ったやつなんだ」
<<だから友達ができない>>
(それだけならいいけど。だからせめて人に迷惑をかけないように決めたんだ)
(早乙女先生)
「先生のいない間に、廊下でプロレスごっことは、いい度胸じゃない?たてやん、内田?」
<<ぼよんぼよん、ぼよんぼよんだ>>
「うるさいな、もう、それを言うならボインボインだろ?」
(きかれ、た?)
「最低の変態男ですね。跡形もなく死んでください。」
「ターゲットの融合物質の変異を確認。転送よろしく!」
<<まぶしい、まぶしい、まぶしい、宙太、なんだこれは?>>
「僕にもわからないよー!」
<<変な部屋だ。部屋だ。変な部屋だ、宙太!>>
「ん?どうなってるんだ?いったいどこなんだ、ここは?」
「あの子はぶつぶつ独り言を言ってるわ。打ち所がわるかったのかしら。」
「独り言は地球人であることとは関係ないようだ。」
「俺たちの知ってる地球人も独り言は言わないしな。」
<<さ、こちらだ、宙太!>>
「仮装大会の会場?」
「あ~よくきたな、九ノ瀬宙太!宇宙警察エルドライブ」
「う、宇宙警察?」
「俺は、レイン・ブリック。エルドライブ太陽系方面署の署長だ。」
「俺たちエルドライブの署員は宇宙警察として
素質のありそうなやつを宇宙中に散らばるマザーズコンピューターの総意で選出する。
お前はそのマザーズコンピューターに選ばれたんだ。」
「ちょっと待ってください!いきなりそんなこと言われても。だいたいここはどこなんですか?」
「ここはエルドライブ太陽系方面署ジャンヌダルク、まぁ、説明するより見た方が早いか。」
「排出ブロックへの移動確認終了しました。」
<<後ろ、丸いのが見える!星だ!地球だ、宙太>>
「うそぉおおおおお」
「地球人はフォルムが汚い」
「おぉ、中に顔」
「この広い宇宙には様々な生命体が暮らしている」
「そして、この宇宙に住む者の治安を守ること、それが俺たち、宇宙警察エルドライブの使命だ。
とにかくだ、今からやる採用試験に受かりさえすれば、晴れてお前もエルドライブの一員だぜ」
「は?だぜってちょっと待ってください。そんな一方的に言われても」
「なに、大丈夫だ!つかやれ!」
「あの、僕にはできません。」
「そっか、困ったな。」
「上にはなんて報告しますか?」
「署長、例えば今、ものすごい偶然で機械が故障したことにして、」
「ほほう、なるほど。彼の宇宙服の酸素がなくなって、採用試験を受けられなくなったってことにすれば、
上からも怒られずに済むな。」
「あの、全部聞こえてるんですけど!」
「私は反対です。あの独り言の癖からもわかるように、彼には妄想癖があります。」
<<この声知ってる>>
「誰だか知らないけど、べらべらと勝手なこと言わないでよ!
僕のことを何も知らないくせにだめかどうかなんて、やってみないとわからないじゃないか!」
「そうか!やってくれるか、熱血少年大歓迎!」
「ほいできた!」
「なんか勢いでやるってことになっちゃったけど…」
「地球に反覆しているC級犯罪者、シャブロール星人をこいつで逮捕する。そうすれば試験合格だ。」
「そういや、どこ行くか聞いてないぞ!」
「ここって?」
<<ケーキ町3丁目だよ>>
「そうだ!僕んちの近くだ。まさか、犯人がここに?」
<<早く宇宙人見つけるぞ、宙太!>>?」
「なんか、こうしてみると誰も彼も宇宙人に見えてきた。」
「あぁ、本当にいるのかな、宇宙人なんて。」
「あら~九ノ瀬君じゃない?」
<<ぽよぽよ>>
<<ぼよぼよ油のにおい!>>
「だから、油の匂いなんてしないって。」
「…ッうっ。もしかして私のこと?」
「うるさいなぁ、油の匂いなんてしないって言ってるだろ?それに、それを言うならぼよんぼよんじゃなくて」
「誰が、誰がぼよんぼよんですって?」
「私はぼよんぼよん呼ばわりされるのが、ご飯抜きにされるより我慢できないのよー!!」
「あぁあああああ!」
「シャブロール星人です!」
<<本当にぼよんぼよんなんだな、宙太>>
「どっちかっていうと、ぷにぷにだよ!」
「失礼なこと言うんじゃないわよ!お、そのバッチはエルドライブ!捕まってたまりますか。近寄ったらこの場で殺すわよ~!」
「助けてくれーーー宙太ーーーーーー!」
――助けてくれ――
「どうせまたひどいことに!」
「こんな変な声が聞こえる僕なんてなんの役にも立たないんだ!警察なんて務まらないよ!」
「待ってくれ宙太!お前しかいないんだ!お願いだ!助けてくれ、宙太ーーー!」
「僕しか、助けられない?」
<<まずい状況だ。このままじゃ逆にやられるぞ、宙太>>
「つべこべ言ってないで、一緒に考えてよ!僕しかいないんだ!僕がたてやんを助けるんだ!」
<<いっしょ・・・不思議だ宙太!新しい感覚だ!>>
「ここのせ宙太のSPHが上昇しています!」
「やめろ、たてやんを離せ!やめろぉおおおおおお!」
<<シンパシー>>
「え?わっ!」
<<久しぶりに共生技が発動してしまった>>
「うわ、なにこれ?」
「あの額の刻印は失われたグリフィスのもの。地球でこんなものを見るとしたら可能性は一つ。モニタリアン!」
「モニタリアンといえば、40億年以上前に栄えたグリフィス聖人によって、星々へ送り込まれた、惑星監視用生命体!」
「あほずらしてる、宙太!」
「うっそ!」
「話は後だ宙太!ぼよんぼよんが起きてくる!」
「何をしたのか知らないけど、もう許さないわよ!」
「あいつの肉を見て、倒し方をイメージだ!」
「え?あいつの肉、あれを雑巾みたいに縫ってまとめたらどうかな?」
「シンパシー」
「進化したモニタリアンと、その力を引き出す特殊な地球人か。ふっ面白れぇ!」
「いてっ」
「九ノ瀬宙太!エルドライブ採用試験、合格!」
「僕が、合格?」
「私は反対です。」
「な、なんで其方美鈴がここに!?」
エルドライブ 第1話 twiterで反応が多かったシーンTOP3
3位「最低の変態男ですね。跡形ものなく死んでください。」
2位「だから友達ができない」
1位「シンパシー」
管理人の一言
なにやら闇を抱えてそうな宙太くん…メン・イン・ブラックみたいなかな?(原作未読
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