

霊剣山 叡智への資格 第1話 「帰郷」反応・感想
――仙人、それは仙境の地に暮らし不滅の真理を追求、戦術を操り、
――不老不死にて永遠の自己の存続を確立した人をいう。
――仙人を目指すものは修士と呼ばれ、それぞれ目指す価値観や修行の違いからいくつかの流派に別れている。
――蒼溪州の奥地にそびえたつ山、霊剣派。そこで修行する者は霊剣派と呼ばれていた。
――その中に王陸もいた。彼こそは天地の霊気を感じることができる、理論上最も完璧な霊魂のひとつ、空霊根の持ち主であった。
――二年の月日が経った。修行の初期段階を終えた王陸は新弟子たちとともに山を下り、新たな修行の地へと旅立っていった。
(もうすぐだ。あと山を二つ超えれば俺の生まれた村だ。)
(ん?なぜだ?俺の村が黄色く濁って見える。)
「あんた、陸ちゃんだろ?いつまでいるんだい?」
「それはまだ。」 「あんまり長くいない方がいいよ」
「え?」
「ん?君は王富貴の息子の」
「村長!お久しぶりです。お元気でしたか?
なんか変なんです。みんなよそよそしくて」 「ちょっとうちに寄っていきなさい。」
「不愉快な思いをさせてしまったなぁ。ま、君のせいじゃないんだがね。う~この二年、村にいろんなことが起きてな。」
「すごく濁ってる。霊気が。何かが、魔物が暴れているような。」
「それ以上言っちゃいかん!仙人様に聞こえたら大変なことになる。」
「仙人?この村に仙人がいるのですか?」 「君はしばらく俗世を離れておったから知らんのじゃ。今では霊魂がない人でも仙人になれる時代になったのじゃ。」
「誰がそんなことを?」
「周先生じゃ。七星門の修士様でな」
(七星門?) 幼馴染の小虎と、金持ちが仙人になれると言われ門下生になっているよう
「みんなあの聖水のお陰じゃ。」
「聖水?」
「その聖水、どうやったら手に入るの?」
「誠意を示せば誰でももらえる。」
「誠意?」
「君の親父様はそれを拒んでおるのじゃ。」
「もう何度も言ったはずです。誠意です。もしかして、あなたはお金を惜しんではおりませんか?」
「いや、そんなことは。周先生100万両というのは大金です。私はそんなに仙縁にも恵まれているわけではありません。 少しぐらいのお金は貯めておかないと。」
「村人全員への恩恵をあなたは私欲の為に棒に振るのですか?」
「そ、それは…」
「ちょっと待った!」
「邪教のインチキ野郎が俺の村まで来るとはな。」
「ほう、あなたでしたか、2年前村を出て霊剣山に登ったというのは。」
「我々を侮辱するなら仙人様たちが災いをもたらしにやってきますよ」
「黙れ!」
「何も知らない庶民を盾にするな!殺すぞ!」
「さんざんデマをまき散らしてるんだってな。誰でも仙人になれるってだけで詐欺師決定だ。もしそうなら、世の中仙人だらけだ。」
「なぜ金をとる?」
「誠意の証明です。何かを欲するものはそれを得るための対価を支払うのは当然です。」
「人の心は移ろいやすいもの。今日は誠意を持っていたとしても、明日は後悔するかもしれない。そんな誠意に意味があるのか!?」
「面倒くさいことを起こさぬように、ここで始末しておいた方が」
「それが天罰というもの。のどに黒い闇が溢れて…」
「ふえぇ」
「食べた!」
「こんなもんあやちゃんの星を眺めるパイよりぬるいじゃん。」
「魔物だ!お前は人間ではなくこの世界に潜伏している魔物の残党だ!」
「やはり殺した方がよさそうだ。」
「死ね!」
「待て!」
「二年ぶりじゃん。よう小虎。偉くなったな。」
「小虎。昔からずっとお前のことは馬鹿だと言ってきた。今も相当馬鹿だ」
「お前何を言っているのかわかっているのか? 七星門に入ってもう結構経つんだろ?だったらこいつらがどんな連中か知ってるだろ?」
「七星門は、七星門は立派な門派です!」
「七星門の仙人様の言う通りにしてりゃ大丈夫だ!」
「しばらく会ってない間に想像以上に恥知らずになったな。では、お前を最初に始末してやろう。」
「やめんか!」
「この情け知らずめ!友達を殺す気か!?この二年間で何があったか知らんが、お前のやってることは 魔物と何が違う?」
「こい!」
「あ~ちょっと!痛い痛い!」
「ただいま~!」
「陸!陸なの?」
「あぁ、帰ってきたよ。あ~まだ耳が痛いよ。」
「戸を開けろ!開けないと戸をけ破るぞ!」
「ちょっと行ってくる」
「陸、ちゃんと話をするんだぞ」
「村の人たちに手を出すつもりはない。しかし血を流した方が効果があるときもある。」
「こいつは魔物だ!村に災いをもたらすと仙人様が言ってた!」
@freeman_jikkyo
焼き討ちだ #reikenzan



























霊剣山 叡智への資格 1話 twiterで反応が多かったシーンTOP3

3位「そこで修行する者は霊剣派と呼ばれていた。」
2位「下山する前、毒に対する修行を積んでいるのさ」
1位「こんなもんあやちゃんの星を眺めるパイよりぬるいじゃん」
管理人の一言
仙人に毒って効かないんだ…
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