この素晴らしい世界に祝福を! 2期 第1話「この不当な裁判に救援を!」反応・感想
「俺の名は佐藤カズマ、
運命の女神に導かれ、異世界への転生を果たした。
この素晴らしい世界を救うため、俺たちの冒険が、また、始まる」
「確保ー!」
「って、ちがーーーーーう!」
「帰りたい、もう日本に帰りたい」
「私は王国検察官のセナ、冒険者サトウ カズマ、貴様には現在【国家転覆罪】の容疑がかけられている」
「貴様の指示で転送されたコロナタイトが、領主殿の屋敷を爆破したんだ」
「検察官殿、何かの間違いだ」
「ダクネス!」
「この男にそんな度胸はない、屋敷で薄着の私をあんな獣のような目で見ておきながら夜這いの一つもかけられないヘタレだぞこいつは」
「べ、べ、べ、べ、別にみてねーーし、お前ちょっとエロい体してるからって図に乗るなよ、こっちにだって選ぶ権利くらいあるんだぞ!」
「確か、あの時カズマはこう言ったはずよね。
『大丈夫、全責任は俺がとる。こう見えて俺は運がいいらしいぞ』って」
「おい、まさか・・・」
「きっとカズマを止められたはずなのに!しかし、その場にいなかったものは仕方ありません。えー仕方ありませんねー」
「お前らー・・・」
「待て、そうだ主犯は私だ!私が指示した!だから是非その牢獄プレイ、じゃない激しい攻めを負わせるがいい!」
「はい?あなたは肉の壁になっていたらしいではないですか?」
「肉・・・あっっ・・・」
「確保ー!!」
「ちきしょー、何が駆け出し冒険者の街だ。ゲームだったらここでよくある、反乱軍とかが助けに来てくれるのに・・・」
「・・・なんだ?」
「カズマ、カズマ。」
「アクア、お前何しに来たんだよ!」
「助けに来たに決まってるでしょう、大切な仲間なんだから」
「今、めぐみんが街のすぐ近くで爆裂魔法を放ったから。おかけで署員たちは驚いて飛び出していったわ
今頃ダクネスが魔力を使い果たしためぐみんを抱えて、その場を後にしている頃ね」
「国家転覆罪ってのは最悪死刑らしいわよー。身元の怪しい冒険者なんて、事実を捻じ曲げられて殺されちゃうわよ」
(流石は、文明レベルが中世時代の異世界だ)
「でも、どうやってここから出るんだ?」
「まずはその針金で牢屋の鍵を開けなさい、そのあとはカズマの潜伏スキルを使って所内から脱出するの。
そして、屋敷に帰ったら急いで夜逃げの準備よ。それじゃ私は建物の前で待ってるからね」
(ダイヤル式じゃねーか)
(寝るか・・・)
「カズマ、ねっカズマ起きて」
「お前また来たのか。昨日はどうなったんだ?皆大丈夫だったのか?」
「二人とも誰にも見られずに帰ってきたのに、なぜかあっさり爆発の犯人として特定されたわ」
「今回は嫌がる二人に無理やり覆面かぶらせたから、足はつかないはずよ」
(爆裂魔法使うからだろう)
「それより、昨日はずっと待ってたのにどうして脱出しなかったのよ。」
「ダイヤル式なんだよ」
「やるわね。ここまで完璧な脱獄対策がされているなんて予想外だったわ。でも今日こそは完璧よ!」
(糸ノコギリ・・・)
踏み台を中に持っていこうとするが…
「違うんです!これはそのカズマに必要なもで、差し入れに!」
「踏み台の差し入れなんて、聞いたことないですよ」
「あのバカのこういう前向きさは、見習うべきかもしれないな」
「寝るか」
「これが何か知っているか?嘘を看破する魔道具だ。ではまず、出身地と冒険者になる前は何をしていたのかを聴こうか」
(いきなりハードルの高い質問が来たー)
「出身地は日本です。そこで学生をしていました」
≪チーン≫
「なんで鳴るんだー!」
「出身地と経歴詐称・・・と」
(え゛ーーー)
「待ってくれ!別に嘘はついていないはずだ!」
≪チーン≫
「出身地は日本です。毎日家に引きこもって自他楽な生活をおくっていました・・・」
「どうして学生などと見えを張った?」
「見えを張ったわけじゃ≪チーン≫・・・う”っぅぅ・・・もういいです」
「あの、ちょっといいですかね?いっそのことストレートに聞いてくれませんか?何度も言ってますが,
あれを指示したのは町を救うためでしたから!」
「はぁ・・・、どうやら自分が間違っていたようですね。あなたに関しては悪い噂しか聞かなかったもので」
「申し訳ありませんでした」
(おっ、優しい。今までの厳しい口調は、犯罪者用だったのか?)
「まったくー、噂をうのみにして人疑うだなんて。検察官失格じゃないですかねー!」
「すっ、すみませんっ」
「そのきつそーな態度と相まってどうせ、彼氏の一人でもいないんじゃないのかね?聞いてみようかー。男っ気の一つくらいはあるのかねー?」
「ありません」
「あっ・・・」
「えー、この性格が災いしてこの年にも拘らず男っ気なんてありませんとも。これで満足ですか?あまり調子に乗らないでくださいね」
「ごめんなさい・・・」
「はぁっ・・・念のためもう一度聞きますが、あなたは本当に魔王軍の関係者ではないのですね?
魔王の幹部と交流があるだとか、そんなことは?」
「ないですってそんなもの!俺は」
≪チーン≫
「そんな大層な男に、見え・・・ます・・・か・・・?」
(しまった!ウィズは魔王軍幹部だったー!)
「これより被告人、サトウ カズマの裁判を執り行う」
「緊張してらっしゃるんですね、大丈夫。あの検察官が涙目になるくらい、論破してやりますよ」
「安心しろカズマ、今回の件に関してはお前は何も悪くない」
(頼もしい・・・とても頼もしい・・・!のだが)
「まぁ、この私にどんと任せればいいと思うの」
(こいつが問題だ)
「ねぇねぇ、なんかチョーこっち見てるんですけど?」
「あれが領主の、アルダークだ」
「では、検察官は前へ」
「領主という地位の人間の命を脅かした事は、国家を揺るがしかねない事件です。
よって被告人サトウ カズマに、【国家転覆罪】の適用を求めます。」
「――――証人をここへ」
「という事でクリスさんは公衆の面前でスティールを使われ、下着をはがれたと。間違いないですね?」
「えーと・・・間違いではないけど、でもあれは・・・」
「私、見たんです!路地で、パンツを振り回しているところを・・・!」
「その男とは?」
(えぇぇぇぇーーーー)
「事実だったという確定が取れただけで結構です。ありがとうございます」
「そしてそちらの二人は、魔剣を取り返そうとした際に公衆の面前で『下着をはぐぞ』と脅されたのですね?」
「そうなんですー!『この公衆の面前で俺のスティールが炸裂するぞ』とかー!」
「ありがとうございます!」
(まずい!!いよいよもって、これはまずいぞ・・・)
「もぉいいだろ、さっさと極刑にしろ」
「意義あり!カズマがテロリストだというなら、もっとましな根拠を持ってきてください」
「根拠、宜しいでしょう。一ぉつ!デュラハンを倒したとはいえ、街に洪水による多大な被害を負わせる」
「二ぁつ!町の近くで爆裂魔法を放ち、地形や生態系を変え、あまつさえこの数日のおいては深夜に騒音騒ぎを起こし」
「そして三つ!被告人はアンデットにしか使えないスキル、ドレインタッチを使ったという目撃情報があります」
(黙秘だ、黙秘権を行使するのだ!)
「もっとも大きな根拠として、あなたに『魔王軍の者との交流はないか?』と尋ねました、その際魔道具が嘘を感知したのです。
これこそが証拠ではないでしょうか!」
(神よ、一体どうしたら・・・)
「もういいだろう、そいつは間違いなく魔王軍の関係者だ」
(でかしたおっさん・・・これはチャンスだ!)
「魔王軍の手先でも、テロリストでもなんでもなぁぁああああい!!」
「そんな・・・裁判長」
「これでは、検察官の主張は証拠と認めるわけにはいきませんねぇ。
よって被告人佐藤カズマ、あなたへの嫌疑は不十分とみなし、無罪と――――」
「だめだ裁判長」
「わしに恥をかかせる気か?んん?」
「何だよそれ、汚いだろ!」
「・・・被告人は有罪・・・よって判決は・・・死刑に・・・」
「おかしいだろぉおおおおおおおおお」
「裁判長、私の話を聞いてもらえないだろうか」
「それは・・・ダスティネス家の紋章!」
「ちっ」
「ダスティネス家って」
「国王の懐刀といわれる、名家ですよ」
「この裁判、私にあずからせてはくれないだろうか?時間をもらえれば、この男の潔白を必ず証明してみせる」
「これは私からあなたへの借りになる。だから私にできる事なら、なんでも一ついう事を聞こう」
「ははぁ・・・なんでも?」
「そう、なんでもだ」
「裁判なんてくそくらいだ!」
「カーズマ、カーズマ―――」
―――カーズマ!カーズマ!カーズマ!カーズマ!カーズマ!・・・―――
「静粛に、静粛に!静粛に、静粛にって言ってんだろうがボケー!」
「うぉほん。ほかならぬダスティネス家のご令嬢の頼み、あなたの言葉を信じましょう。被告人サトウ カズマの判決を保留とする」
「今日ばかりは礼を言わないとな。へへっ」
「まだ油断はできない、だがアルダークの事は任せておけ」
「大丈夫かよ、あのおっさん。お前を見る目がやばかったぞ、凄い事要求されちゃうんじゃないのか?」
「はぁっ・・・すっ凄い事・・・?」
「俺の心配を返せよ」
「いや、大丈夫だ。・・・では、行ってくる」
「ララティーナ」
「その名で呼ぶな!」
(俺に課せられた使命は二つ。
一つは俺が魔王軍のてのものではないという事を証明すること。
そして二つ目は、領主の屋敷の弁償だ。
理不尽な要求だけど、かばってくれたダクネスの為にもやるしかない)
(ここから俺の冒険の、第二章の始まりだ!)
「裁判所の命により、被告人の借金を資材より差し押さえする事となった!」
(俺の冒険の第二章の・・・始まりだ)
twiterで反応が多かったシーンTOP3
3位「ありがとうございます!」
証人の証言…そのすべてが事実である…
2位「(彼氏ができたことは)ありません」
地雷踏んじゃったーーーーーーっ!!!!!
1位「ダイヤル式じゃねーか」
やっぱりアクア様は駄女神のようです…
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