王室教師ハイネ 第7話 「夢の在処」反応・感想
国王になった気持ちでこの問題を説いてみよう!

「こちらにある美しいベニスレース」

「実はこのレースを作る我が国唯一の専門店が店の老朽化で建て替えが必要なのですが、その資金が無いと言うのです」

「そこで店のご主人が、国に工事費を貸して欲しいと言ってきました。皆様ならどうします?」

「貸してあげる!大した金額じゃなさそうだしね!」

「いや、それは無理だ。現行法では国が個人にお金を貸すことは出来ない事になっている」

「だったらみんなで解決すれば?」
「「え?」」

「毎月街の人みんなでお金を集め合って、誰かが困ったらそこからそこから出すんだ!」

「僕は一日1個しかトルテが貰えないから10日分貯めて一気に食べたりするんだ!」


「それと似たようなもんだろ?」

「さすがレオ兄!発想がはちゃめちゃ~」

「いいんじゃないか?」

「今の考えは既に隣国で根付いている保険制度というものだ」

「そろそろ我が国でも検討する時が来たのかもしれないね」

「レオンハルト、今の意見議会にかけようと思うがレポートにまとめてくれないか?」

「え…?」

「王子、お手柄ですよ」

「すごい、レオンハルト」

「やったな」

「ブルーノ兄様!やった…」

「いっぱい褒められたー!!」
@ghost24061
ofollow” href=”https://twitter.com/ghost24061/status/864527558989144064″ target=”_blank”>2017-05-17 02:06:46
(ふと蘇った…あの幼いころの記憶が…)

(小さい頃、僕は父上の仕事を見るのが大好きだった)

「ブルーノ、また来たのか?」

「すみません!失礼します!」

「少しだけならいいよ、入ってきても」

「いいのですかっ?本当に!?」

「ああ。せっかくだからこれを読み上げてくれるかな?」

「いいのですか!?」

(父上すごい…いつもこんなお仕事をしてるんだ)

(僕も大人になったら父上のような立派な国王になりたい。そう思った)
天才の長兄には勝てないのではないかと悩むブルーノ王子

「ご相談の論文ですが…」

「いかがですか?実は2週間後の大学の学会で発表する予定で」

「今回の論文は難しいテーマなので、師匠にアドバイスを頂けたらと!」

「そうですね…」

「全体的に詰めが甘い!」

「民族問題については以前の論文の焼き直しですし、新しい視点もない」

「それに所々誤字も目立ちます。チェック付けておきました」

「ひ、ひどすぎる…」
ブルーノ王子完璧な論文仕上げないとハイネの弟子破門という危機

「お待ちください師匠!必ずご期待に応えてみせます!」

「よぉし、やるぞおお!!」

「ま、やる気が出たなら何よりです。」

(頑張ってください。ブルーノ王子)

(今は王位のことより目の前のことに全力を尽くし、努力するのみ!)

「だめだこんなんじゃない…」

「これも違う…」

「そうだ!師匠がおっしゃったようにこの国をどんな国にしたいか徹底的に考えるんだ!」

「し、師匠…」

「王子!?おいたわしい姿で」

「師匠、自分は師匠の自慢の弟子であることをこの論文で証明します!」

「なかなかの自信ですね」

「いえ、正直自信はないんです…」

「ただ全力でやりきった。それだけは自信があります!」

「では拝見いたしましょう」

「あ、あの…いかがでしたか?」


「素晴らしい。正直想像以上でした」

「以前より考えが深まっていて、多角的な視点から見た考察は私も勉強になりました」
「し、師匠が勉強…」

「胸を張って発表なさって来て下さい。あなたは私の自慢の弟子です」


「師匠!!ありがとうございました!弟子として恥ずかしくないよう行って参ります!!」


「うぉおおおおおお」
ブルーノ王子の論文発表

(自分は第3王子という肩書き以外は凡人で、何も持って生まれてこなかった)

(だからこそ人の何十倍も努力しなければ、人の心を動かすような特別な存在にはなれない)

(今はただ王子として、師匠の弟子として、恥ずかしくないように!!)



「――以上です。ご清聴ありがとうございました」

シーン。

(やはりダメなのか。自分のような凡人では。兄上のような天才でなければ…)


((パチパチパチ))


(やったんだ…自分は!!)

「オロス国のドミトリー教授!?」

(信じられない…あの尊敬するドミトリー教授とこんな風にお近づきになれるなんて)

「私の知り合いから君のことを聞いてね。興味が湧いたから君の論文発表を聞きに来たんだよ」

「どうだね、このあと食事でも」
「はい是非!」

「幾つか君の論文を読ませてもらってね。私は君を高く評価している」

「ありがとうございます」

「そこで提案なんだけど、どうだろう?」

「この国を離れて私の元で学者を目指す気はないかい?」

「え――――?」

(遅いですねブルーノ王子。護衛が付いてるので大丈夫でしょうけど)

「ブルーノ王子」

「王子…?」


「今夜は遅かったんですね、ブルーノ王子」

「初めましてハイネ先生。私はエルンスト・ローゼンベルク。第一王子アインズ様の侍従等を努めております」

(この方は!)

「実は大学教授をしている私の知人に、ブルーノ王子のことを話しましてね」

「そしたら彼が王子に興味を持って、今夜遥々オロスから会いに来たんです」

「ああ、私もそろそろこれで。アインズ様の居城に戻らなくてはならないので。失礼」
教授に学者としての道を誘われて悩むブルーノ王子

「ブルーノ王子、最近また上の空ですね。なにか悩み事でも?」
「あの…いやでも、これは自分で決めるべきことなので」

「私でよければ。大した助言はできないかもしれませんが」

「実は国王を目指すことに迷いが…」

「へぇ~学者ですか、いいじゃないですか」

「!?」

「自分はそんな立派な人間ではありません」

(表に出さないだけで、昔から人を恨み、嫉妬してばかり…)

「本当はレオンハルトが尊敬するようないい兄ではないんです、自分は」

「ブルーノ王子、教育的指導です!」

「例えばあなたが死の間際、薄れゆく意識の中、あの時こうしておけばよかった、そう思っても時間は巻き戻ってくれません」


「たった一度のアナタだけの人生。思いのまま生きることに理由は必要でしょうか?」

「要はあなたの覚悟しだいですよ」

「ブルーノくん、決めてくれたんだね?」

「はい!真剣に毎日考え抜きました」

「教授、自分をオロスへ!教授の大学へ連れて行ってください!」

「そうか、では」

「ただし、いつか友人として」

「またグランツライヒ王国へお越しの際には王宮にお立ち寄りいただき、意見交換できたら嬉しく思います」

「君はやはり国王になりたいんだね」

「はい。それが幼い頃からの夢だったので」

「ちなみに国王になれなかったときはどうするの?」

「承知の上です。要は自分の覚悟しだい。」

「自分で決めたからにはいかなる挫折や絶望があっても必ず乗り越えてみせます!」

「そこまでの思いなら仕方ないね。君と一緒に仕事してみたかったけど…ねえ?」

「彼、憎まれ口をきいてるけど本当は論文を読んでから君のファンなんだよ」
「せっ先生!」

「いつかオロスにおいで。ボルシチの美味い店へ連れて行くよ」

「はい!」

「師匠!なぜここに…?」

「道中危険がないようにと警護を」

「アナタの覚悟私もしかと受け止めました、共に努力してゆきましょうね」


「やはり彼の排除にも動いた方がよさそうですね。」

「王室教師、ハイネ・ヴィトゲンシュタイン、彼の素性を徹底的に調査してください」
王室教師ハイネ 第7話 twiterで反応が多かったシーンTOP3
3位「シャドウさんをお散歩させていたのですよ」


ハイネがシャドウに引きづられるシーン
2位「論文を完全なのもにして私に見せなさい」


「もし私の納得するものが出来なければ私の弟子から破門します!」

ブルーノを追い詰める!教師ハイネの愛のムチ
1位「師匠!一生ついて行きます!!」



「一生はやめてください」
ブルーノ王子復活!!
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